無題.jpg 短納期、低価格の中国製金型製作をサポート
金型最大供給国の中国では、様々な企業が金型製作に携わっています。しかし、品質に懸念を抱く日本企業の調達担当者も多いと思います。中国生産20年の実績と経験から、弊社では、最高品質で低価格な金型調達の技術サポートをさせて頂きます。試作サンプル、切削加工なども、お気軽にお問合せください。

2019年02月27日

中国金型企業経営の特徴とは

中国製造業は金型企業に留まらず設備投資に積極的である。その理由は自社事業
の拡大、あくなき利益の追求という面だけではない。そこには最新設備を入れる
ことで不足する熟練技術を補おうとする狙いもある。もともと中国企業には「い
い設備さえあれば、いい金型ができる」というある種の思い込みがあり、特に
今の技術発展のスピードに乗り遅れまいとする企業ほどその思いが強い。そこには
時間が掛けて技術を「育てる」というより、技術を「買う」方が手っ取り早いと
いう判断が強く働いている。

そのため日本以上の優秀な設備を導入する金型企業も少なくない。
しかし近年、日系を含む外資との取引を拡大させるなかで、いい金型を作るには
いい設備だけでは難しく、技能やノウハウを持った「人材」が必要という点にも
気づき始めた。他業界では既にこの重要性に気づき、豊富な「人材」を抱える
日本企業の買収が起きている。また「人材」を「買う」という面では日本人技術
者の採用もあるが、これについては既にかなりの数に上り、技術顧問か、副総経
理格として中国で現場指導している。なお、これは日本人に限った話ではなく、
多くの韓国人技術者が現場指導にあたっている例も多くみられる。
ちなみに韓国金型企業の技術力は中国よりはるかに高く、品質も日本と同等レベル
という説もある。 

日本企業には、その良し悪しはともかく「いいモノをつくれば利益がついてくる」
という技術とビジネスを結び付けて考える傾向が強いが、中国では違う。
「いいモノをつくることと利益を出すこと」は別という考えが強いのである。

以上の様に、中国企業の長所がある反面、短所も含まれている。よくみれば日本の
金型企業の長所、短所と反対の関係にある点も少なくない。競合関係にある日本
企業は相手の短所に留意しながら自社の長所をユーザーに売り込む戦略づくり、
またビジネスパートナーとしては相互の長所・短所を埋め合う関係づくりが必要
と考えられる。
posted by swift1 at 03:38| 金型産業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月23日

中国で金型を安く作るには

金型を安く作るにはどうしたら良いでしょうか?
安い金型とは、要求機能・品質に対してコスト・パフォーマンスの最も優れている金型のことを指します。

そして、重要なことは金型の価格、品質は、金型設計段階で90%以上決定してしまうということです。


良い品質の金型を安く作るには、金型そのものの構造、精度、メンテナンス性、量産効率性、寿命などの要素を設計段階から検討します。そして、要求される機能・品質と、ランニングコストも含めたトータルコストとのバランスを取り、もっとも効率の良い金型を作ることが必要です。

■中国国際金型団地
広東省深セン市・東莞市、浙江省台州市・寧波市、江蘇省蘇州市は中国有数の金型産地です。その中で蘇州市の行政圏に含まれる昆山市の金型の生産は中国全体の10%を占めています。昆山市は、昆山国際金型団地の整備を進めており、団地内、団地周辺も含めて、金型製造、金型部品、金型設備、鋼材などを扱う企業や卸売業が集積する一大金型産地を形成しています。

金型製造企業は、この集積内でほとんどの金型部品、金型材料を調達することができるようになっています。当然材料や部品を扱う業者間では競争原理が働き、安くてより品質のよい商品を扱わなければ死活問題となってきます。また、金型製造企業は、お客様からの要求レベルに添って部品や材料を選択することが求められます。

■中国ローカル企業の試み
では、実際どのようにして安い金型作りを目指しているのか、日系自動車部品メーカーに金型を納入している、昆山市のあるローカル金型製造企業にスポットを当ててみます。この会社のオーナーは、日本に留学し、その後も日本の金型会社に入社、17年間日本での生活を経験しており、日本的なモノ作りのスタイルを身につけています。

彼は、2009年に昆山市に金型製作会社を設立し現在に至っています。彼が目指すところは、昆山市の金型集積のメリットを生かし、日系企業よりも日本的な考えで金型を提供することです。実際に、部品や材料の業者と渡り合って、より安くて品質の良いモノを調達できるのは、彼のような中国人でなければ不可能なワザなのです。

■金型コストの実際
金型を安く作る秘策などはあり得ません。金型作りの経験・実績から性能、品質などのバランスをとり、構造を決め、鋼材・部品を選定、加工方法等を地道に研究し実績を積み上げていくしか方法はありません。

では、実際日本で製作する金型に比べ、中国ではどれくらい安く作れるか試算してみます。
日本の工場で材料費350万円、加工費350万円、外注加工費150万円、利益150万円、合計1000万円の金型を中国で作った場合、一体いくらでできるでしょうか?寿命は50万ショット以上、やや複雑な形状、精度の高いOA機器の大型部品と想定します。そして、品質・性能レベルを以下の3段階に設定します。

H ・・・ 品質、性能は十分なレベル
M ・・・ メンテナンス併用により品質、性能を達成できるレベル
L ・・・ メンテナンス併用するが品質、性能は劣るレベル

■Hレベル 材料費:350+加工費:245+外注費:105+利益:120=合計:820
 条件:材料・部品は日本から輸入するので価格は変わらない。加工費、外注費は人件費の分安くなる
■Mレベル 材料費:280+加工費:245+外注費:105+利益:100=合計:730 
 条件:材料、部品は中国国内製を使用する
■Lレベル 材料費:175+加工費:200+外注費:75+利益:80=合計:530
 条件:材料、部品は中国の安いモノを使用する。外注も一番安いところを使う。

結論として精度を要求される1000万円の金型は、中国では820万円〜730万円で製作可能です。
おそらくLレベルの530万円の金型は要求性能からいって使い物にならないと思われます。ただ、これはあくまでも一つの例であって、金型構造、加工方法の見直し、部品点数の削減によっても価格は下げられる余地があると思われます。
中国金型は一概に安くなる,ならないと言うのではなく、それぞれのケースによって、価格を分析し最適な金型を検討していく必要があるのではないでしょうか?

★ 複数の企業から相見積もりが取れる。仕様を明確にして「金型仕様書」を作成、各社共通基準に基づいて見積金額を算出することが可能な「金型見積りプラットフォーム」をご利用ください。
★お見積り受付の手順は「こちら」から

★ お見積り受付フォーマットは「こちら」をご利用ください。
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2018年10月16日

中国で失敗しない金型製作

ビジネスプラン.jpg

お見積り受付の手順は 「こちら」をご覧ください。
金型は「産業の母」と呼ばれています。
ところが、この金型作りには盲点があります。見積価格の内訳が分かりにくい、メーカーによって価格が異なる、金型作りは未だメーカーの力関係によって決まる、などです。安い金型でも後でトラブル続出では、結局高い買い物になってしまいます。
当社ではここにメスを入れようとしています。

上海・昆山市周辺は金型のメッカ! 
金型メーカー100社以上との付き合いの中から、厳選した複数の優良企業と信頼関係を構築、お客様が安心できる金型作りを目指しています。
金型見積りプラットフォームは、お客様要望を「金型仕様書」作成にて提示、同一基準、同一フォーマットで複数企業から見積もり回答が得られます。
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2018年10月12日

中国金型産業の現状

中国の金型メーカーは、急速にその技術力を高めています。
特にプラスチック用金型については、輸出が各国へ浸透し広東省、浙江省、江蘇省、上海など金型産地からのの輸出が多くなっています。

但し、広東省や江蘇省の自動車、電機等の相応に品質が要求される金型については、中国に輸出される金型も一部存在します。プレス用金型は、プラスチック金型よりも難易度が高く、やはり日本製金型を使用するケースが多いと思われます。

下記に、中国金型の抱える課題とその対応策について考えてみます。

1.品質について
もともと、目先の受注に注力し、寿命、耐久性への考慮が不足していることもあり、日本製に比較して、一般に耐久性は30~50%低いと言われています。中国企業の特徴として、人材の定着率が低く、一般労働者の多能化はほとんど進んでいないなど、ノウハウの蓄積が難しいのが現状です。 
また、安価な現地素材を使っており、加工も精度の点で、加工機械を十分使いこなせていない面も考えられます。

2.納期について
最終納入までの期間は、日本の金型メーカーに比べ、中国の金型メーカーは3割程度長いと言われています。これは、品質の作り込が不足し、修正に時間が掛かるためです。また、ユーザー先からの度重なる設計変更への対応力や、生産管理、スケジュール管理等の管理力の不足も納期に影響を与えています。

3.価格について
人件費の高騰、人民元の切り上げ等により、コスト面から輸出競争力は低下傾向にあります。

このように、中国ではCADや加工機械などの整備が進む一方で、ノウハウの蓄積が不足していると言わざるを得ません。ただこれには、長い期間が必要であり、一朝一夕でギャップを埋めることは不可能です。

4.対応策

精度や寿命、耐久性の面から製品の特性に応じて、日本製金型、中国製金型を見極めていくことが重要です。
そのためには、重要パーツについては、鋼材を指定するなど、材料や金型の方式、構造など金型仕様をより詳細に示し、製作に入るように心掛けることが必要です。

中国で金型を製作する最大のメリットは「価格」です。
ですからそれを生かし、輸送、メンテナンスなども含めたトータルコストで、日本製より優位性を追求する必要があります。品質が悪く、返って費用が掛かってしまったなどということがないように、仕様段階、製造段階、試作トライ段階などにおいてきめ細かいコミュニケーション、現地確認を行っていくことが重要になります。

中国の金型メーカー数は3万社を超え、日本の3倍を超えています。
あらゆるジャンルの金型を製造できる選択肢の多さ、自動車産業などの金型消費地に直結しており、輸送や、サービス対応にも有利な点であることから、今後も、中国金型は積極的に活用が図られていくものと考えられます。

当社は、中国製金型を積極的に活用するため、あらゆる方法でお客様の安心できる「金型作り」のトータルサービスを追求しております。
 ・金型見積りプラットフォーム
 ・短納期試作金型製造
 ・輸送、輸出、メンテナンスサービス
 ・量産製造

お客様の「こうして欲しい」を必ず実現します。
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2018年10月04日

日中金型産業の動向

日本の金型メーカーの技術力は依然として高く、金型の生産量においても、高いレベルを維持しています。しかし、日本のメーカーが製造する金型は、より低価格な中国製金型との競争に直面するようになってきています。

1.中国金型の動向
 最近では、欧米、アジア各国における、中国製金型への需要が高まっています。そして、中国製金型はすでに一定の技術水準を満たしてきています。特に、プレス用金型と比較し、技術難易度が低いプラスチック部品用金型のアジア各国への輸出が進んでいます。

 中国における金型産業の投資額は2013年、前年比約3倍増の1兆18億6,000万元に達しており、2015年には投資額は2兆元の大台を超えると予想され、生産量は2,230万セット、売上高は1,740億元(2兆9600億円)を突破する可能性もあります。(中国官公庁公開資料)
ちなみに日本国内では、2013年度 生産量は21.7万セット、売上高は1,158億円ですから、中国とはけた違いの数字になっています。

 金型製造地域にも変化がみられる。珠江デルタ、長江デルタ地域から内陸部及び華北地方へと拡大しており、中国国家統計局のデータによると、2013年河北省及び天津・北京、中部地区における金型生産量は中国の総生産量の35.3%を占める一方、珠江デルタ、長江デルタ地域における割合はわずか18.5%にとどまり、2011年に比べると10ポイントほど減少。北京・天津・河北省、長沙、成都、重慶、武漢、安徽省皖中などが新たな金型産業集積エリアとしての存在力を高めています。

中国では、早くから日用雑貨や家電製品向けの樹脂成形用金型が、製作されてきました。また、中国メーカーは、、CAD/CAM設備をいち早く取り入れ、金型設計・製造ノウハウを吸収してきました。一方、プレス金型では、いまだに、熟練工の経験と勘に頼る熟練技能が必要な部分が存在します。そのために、金型製造を行なった後、日本において仕上げ加工を行う必要があります。

2.アジアにおける日本の金型メーカー
 アジアで活動する日本の金型メーカーは、如何に他のアジア諸国の新興勢力との競争に勝ち抜き、今後も事業を拡大する事が出来るでしょうか?

それは、海外拠点の能力、技術力を日本と同等に引き上げる事が必要だと思います。その意味で、日本の金型技術の重要性はむしろ、今後も増していくものと思われます。

例えば、 日本の金型設計部門においては、先進的な金型製造の標準化・効率化が進んでいます。また、金型製造の最終段階で行う品質の作り込みのための総合調整は、日本固有の匠の技に支えられてきました。

ところが、日本の金型メーカーの海外拠点では、金型設計者の教育も進めていますが、この技術を持った人材を一から育成するのは非常に難しいと思います。この人材育成においては、日本の設計者と全く同じ事が出来るようにするのでは無く、日本で開発した効率的な設計システムを使用する事で、設計経験の浅い人材でも設計が出来るように持っていくことが大事になってきます。

このように、海外においては、日本の技術を利用し、金型製造のレベルを日本と同等にまで引き上げる事と同時に、日本は日本でさらなる効率性向上の為の技術を開発し、金型生産におけるさらなるリードタイムの短縮に努めなければいけません。

その技術をまた海外拠点へ横展開し、彼らの競争力を次のレベルへ引き上げていかなければいけません。このスパイラルアップの繰り返しが、日本の金型メーカーが世界レベルで競争力を高める為の王道です。

この観点からは、日本における匠の技や新技術開発も引き続き必要不可欠であると言えると思います。

★日本金型工業会 統計データ

★アジア パシフィック プラント マネージメント
 VOL.14 NO.83 | August - September 2013
 特別レポート (pp. 52 - 55)
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