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金型最大供給国の中国では、様々な企業が金型製作に携わっています。しかし、品質に懸念を抱く日本企業の調達担当者も多いと思います。中国生産20年の実績と経験から、弊社では、最高品質で低価格な金型調達の技術サポートをさせて頂きます。試作サンプル、切削加工なども、お気軽にお問合せください。

2018年10月10日

中国製鋼材の現状と選定方法

中国で金型の仕事をしている方なら、鋼材の品質の悪さにため息をついた
ことがあるのではないでしょうか。
ただ逆に、中国が鋼材自給国であることが、中国調達の大きなメリットに
もなっているのです。

近年注目されているベトナムですが、ベトナムで鋼材は輸入頼りです。
重量のかさむ鋼材が自給できない環境は、コスト面の大きな足かせになり
ます。

1.中国鋼材の現状
中国の鉄鋼業は、宝山製鉄所(現在上海宝鋼集団の母体)建設に代表され
るように、国策として近代化を強力に推進してきました。その結果として
上海宝鋼のように急速に技術を向上させてきた高炉メーカ群があると同時
に、星の数ほどもある中小高炉も存在するのです。
そしてその中小高炉の製品が、多くのバイヤーにため息をつかせているの
です。

上海宝鋼の鋼材は、相当の量を継続して買い続け、太いルートがないと
安定的に購入することはできないのです。「買えることもあれば、買えな
いこともある」といった状況で、市中の問屋から必要に応じて購入してい
ると、小高炉の製品を使わざるを得ないのです。

では、なぜ粗悪な品質の製品が流通するのか、なぜ市場から淘汰されないの
か。それは需要家が、不都合に思ってもクレームを声高に言わないからだと
考えられます。ここに私は中国鉄鋼業の光と影の影があると思います。

このことが、中国の鋼材品質、特に中位以下の高炉の技術向上を阻害してい
る最大の原因なのです。

2.中国鋼材の選定方法
特に世界最大の鉄鋼生産国である中国からの鋼材調達は必要不可欠とな
っていますが、多くの問題が発生します。鋼材の調達での失敗を分析する
と、多くの場合、以下の3つのことが原因となっています。

(1)材料メーカ(商社)の選定誤り
 中国には、鉄鋼メーカーは500社(日本は5社)以上あり、品質に大きな
ばらつきがあります。信頼できる商社を探し、安定取引を行うのは容易で
はありませんが、日系企業同士、情報交換を密にして信頼できる商社を選
定するなどの方法をとります。

(2)不適切な材料購入仕様
 材料の使用目的に適した必要最小限の条件を有する購入仕様を作成するこ
とが、品質とコストの最適化をもたらします。

(3)材料検査の未実施
 ミルシートの信用度の低い中国では、適切な方法による検査を適切なタ
イミングで実施することが必要です。

3.商社の等級
1級商社
 メーカーの販売部門に相当。
 1級商社を通しての購買は、メーカー直接購買と解釈できる。
 5000ton/月

2級商社
 1級商社から鋼材を購入し、販売する。
 複数のメーカーとの取引が可能。
 30ton/月

3級商社
 2級商社から鋼材を購入し、販売する。
 客先要求で材料を探す。いわゆる市中材購入に対応。
 1梱包(5ton)/回が目安であるが、少量でも対応可能と思われる。

直接メーカーから購入するには、鋼種、サイズごとに纏まった量が必要に
なります。量が少ない場合、2級、3級商社を通して調達することになりま
すが、2級、3級商社は膨大な数があり、ピンからキリまであると言えます。

2級、3級商社からの購入は、鋼材メーカからユーザーへの経路が長く、品
質管理が 複雑で、トラブルが多く発生することになっています。
posted by swift1 at 00:00| Comment(0) | 金型技術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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